公益財団法人中山隼雄科学技術文化財団

調査研究事業

研究成果発表会

 調査研究並びに助成研究を実施された研究者(但し、国際交流助成を除く。)は、全員毎年9月下旬に東京で開催する「研究成果発表会」に出席し、ご自身の研究成果を発表していただきます。又、第一線で活躍されている講師による講演も実施しております。研究者だけでなく、一般の方々にもご参加いただくことにしておりますので、発表会終了後は、立食パーティー方式の交流会を行い、研究者相互はもとより多くの方々に交流していただいております。

第23回研究成果発表会開催のお知らせ

平成27年度に実施した調査研究及び助成研究を中心とした成果の発表会を開催します。
一般の皆様のご来場を歓迎します。事前登録の上ご参加下さい。

日時 平成28年9月23日(金)
発表会 12:40から18:00
12:45から 第1部発表
14:55から 第2部発表
17:05から 講演 
講演者:白井暁彦 (神奈川工科大学 情報学部 メディア学科 准教授)
演題:『挑戦:エンタテイメントシステムを社会にアタッチする 』

交流会 18:10から ( 発表会参加の方は、どなたでもご出席できます。)
プログラム

第1部 口頭発表(12:45〜13:45)

順番 発表者
(所属・肩書)
発表テーマ 年報
Page
1 里井 大輝
筑波大学大学院 システム情報工学研究科
博士後期課程
生命的モーションの時空間構造化に基づく海洋環境ゲームコンテンツ基盤の構築 22
2 安本 匡佑
神奈川工科大学 メディア学部
助教
マルチモバイルデバイスの動的かつ立体的連携に関する研究 26
3 鈴木 佳苗
筑波大学 図書館情報メディア系
准教授
テレビゲームが小学生の社会的適応性に及ぼす影響 36
4 三輪 和久
名古屋大学 情報科学研究科
教授
ゲームを題材とした認知的廃用性萎縮の理論的・実験的検討とその社会化 16

第1部 ポスター発表(13:50〜14:50)

順番 発表者
(所属・肩書)
発表テーマ 年報
Page
1 影山 明俊
静岡理工科大学 沼津情報・ビジネス専門学校
教諭
振り込め詐欺に気を付けて! 追加
資料
2 河合 隆史
早稲田大学 基幹理工学部
教授
時間知覚の操作を意図した立体視インタラクション 20
3 玉宮 義之
獨協大学 法学部
特任助手
オンラインで共有・評価されるゲームプレイの効果 24
4 石井 健太郎
大阪工業大学 情報科学部
特任講師
おしゃぶりコントローラ 28
5 岩井 千明
青山学院大学 国際マネジメント研究科
教授
ビジネスゲームによる合意形成プロセスの国際比較 30
6 上田 祥行
京都大学 こころの未来研究センター
特定助教
創造性を司るメカニズムの解明 32
7 三枝 亮
豊橋技術科学大学 人間・ロボット共生リサーチセンター
特任准教授
移動型映像音響インタラクションによるゲーム本質の解明 34
8 中嶋 正之
神奈川工科大学 工学研究科
客員教授
ゲームプレイヤの心理的・知能科学的なオンライン総合解析システム(Engagement System)の作成とその試行実験 40
9 野波 寛
関西学院大学 社会学部
教授
迷惑施設の決定権をめぐる正当性:NIMBY問題の合意形成を目指す参加型オンラインゲーミングの開発 42

*他に第1部口頭発表者4名のポスター掲出による質疑応答があります。

第2部 口頭発表(14:55〜15:55)

順番 発表者
(所属・肩書)
発表テーマ 年報
Page
1 竹本 拓治
福井大学 産学官連携本部
准教授
行動経済学に基づく体験型金融経済ゲームの研究開発 38
2 菊池 武士
大分大学 工学部
准教授
患者のアドヒアランスを高めるリハビリゲームのスコア表示法 48
3 北田 亮
生理学研究所 心理生理学研究部門
助教
ベルベット錯触の神経基盤 50
4 馬戸 史子
大阪大学 医学部附属病院 小児医療センター
CLS
チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)による治癒的遊び
〜病児と家族の心のケアにおける専門職による遊びの活用とその意義〜
58

第2部 ポスター発表(16:00〜17:00)

順番 発表者
(所属・肩書)
発表テーマ 年報
Page
1 和田 真
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
発達障害研究室長
自閉症のコミュニケーション障害を改善するための訓練ゲームの開発 44
2 飯塚 博幸
北海道大学大学院 情報科学研究科
准教授
サーバ構築によるエキスパート棋譜の収集とコンピュータHexの開発 46
3 栗原 一貴
津田塾大学 学芸学部
准教授
GPUクラスタを用いたDeep Learningに基づく画像認識を用いた月および火星表面の擬似不自然構造物の検出 52
4 櫻田 譲
北海道大学大学院 経済学研究科
准教授
乳幼児の車内放置死亡事故がゲーム関連企業の株価に与える影響 54
5 高谷 理恵子
福島大学 人間発達文化学類
教授
低出生体重児の遊びを用いた発達支援プログラムの開発 56
6 水野 智美
筑波大学 医学医療系
准教授
原発事故以降に福島県の子どもの遊びはどのように変化したか 60
7 明神 聖子
立命館大学 情報理工学部
特任助教
デスクワーカーを和ませるテーブル縁日システム 62
8 山本 雅人
北海道大学大学院 情報科学研究科
教授
モンテカルロ木探索に基づくカーリング戦術支援システムの開発 64
9 李 燦雨
筑波大学 体育系 
助教
日本の遊戯史における『戸外遊戯法:一名戸外運動法』(1885)出版の意義に関する研究 66

*他に第2部口頭発表者4名のポスター掲出による質疑応答があります。

講演(17:05〜18:00)

演題:「挑戦:エンタテイメントシステムを社会にアタッチする」
演者:白井 暁彦 先生(神奈川工科大学 情報学部情報メディア学科 准教授)

講評(18:00〜18:05)

馬場 章 選考委員長(当財団理事)

交流会(18:10〜19:40)

場所 大崎ブライトコアホール
東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア3階(JR大崎駅より歩5分)
地図はこちらから
参加資格・費用 どなたでも無料でご参加いただけます。
申込方法 受付終了いたしました。
締切 平成28年9月21日(水)


第22回研究成果発表会(27年9月25日開催)の様子

 当財団の調査研究及び助成研究者の研究成果を発表する「第22回研究成果発表会」を、平成27年9月25日(金)に東京・大崎の大崎ブライトコアホールで開催し、平成25年度に助成し、平成26年度に実施された「調査研究」「助成研究」の成果を発表していただきました。

 当日の模様を要約いたします。

開会のごあいさつ

 会の冒頭で、当財団理事長の中山晴喜が開会のあいさつを行いました。今年で23周年を迎えた財団の活動実績などを「これまで非常にユニークな研究成果が数多く報告されてきました。」と振り返ると共に「これからも、ゲームに関する研究のみならず、さまざまな領域の『人間と遊び』をキーワードとする研究に対して積極的に研究助成を推進し、ゆとりと活力ある社会の構築のために尽力してまいります」と述べました。


口頭発表

 口頭発表では、高齢者や育児、災害対策といった社会的な課題や、仮想現実などが研究テーマとして取り上げられていました。動画や音声などを効果的に用いたプレゼンテーションが行われ、それぞれの研究内容が参加者にわかりやすく伝えられました。


動画で見る

ポスター発表

 ポスター発表会場では、超短編小説の自動生成、ゆるキャラはなぜ「かわいい」といったユニークなテーマを扱った研究の発表やヘッドマウントディスプレイを用いたデモンストレーションが行われ、多くの人で賑わっていました。参加者との意見交換を通して、発表者にも新たな気づきがあったようです。
 また、新たな試みとして昨年度公募した研究テーマに基づく研究の成果も発表されていました。


 当財団は、こうした研究成果発表会を22年にわたって続けています。ベテランから若手まで、幅広い分野の研究者らが一堂に会し、さまざまな研究に触れ、交流を深めることによって、ゲームや遊びに関する研究がいっそう発展していくことを期待しています。


「夢のゲーム」アイデア大募集 受賞者紹介

 当財団は、昨年度に続きゲームの面白さや手法を使って社会的課題を解決する「夢のゲーム」のアイディアを公募しました。459件の応募があり、審査の結果、最優秀賞1点、優秀賞10点、ジュニア賞8点を選定。今回は応募者、入賞者ともに女性が多く、こうした取り組みへの関心の高さがうかがわれました。この日は、「自分を好きになるゲーム」で最優秀賞に輝いた合田加奈子さん、「選挙LIFE」でジュニア賞に選ばれた水渕凜さんが登壇し、受賞の喜びを語りました。なお、最優秀賞と優秀賞のテーマ11点について、調査研究に取り組む研究者を募集しております。(左:合田さん、右:水渕さん)



講演 稲見 昌彦
(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授・当財団評議員)

 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授・当財団評議員で、「超人スポーツ」の提唱者でもある稲見昌彦先生が、「超人スポーツを創ろう」と題して講演を行いました。
 稲見先生が共同代表を務める超人スポーツ協会では、超人スポーツを、「技術とともに進化し続け、すべての参加者・観戦者が楽しめる新しいスポーツ」と定義し、テクノロジーを活用したこれまでにないスポーツを創造すべく、活動を行っています。
 稲見先生は、昨年ドイツで行われた陸上選手権で、義足の走り幅跳び選手が健常者の選手を上回る記録を出して優勝した例をあげ、「テクノロジーを活用して人間の身体機能を拡張し、超人的な力を発揮できるようにすれば、個々の身体能力の差や障害の有無、年齢の差などを超えて、すべての人が楽しめるスポーツを創れる可能性がある」と強調されました。
 また、身体機能を拡張する技術は、超高齢化社会を迎える日本において、高齢者の日常生活をアシストする技術としても発展していく可能性があるので「東京オリンピックが開催される2020年に向けて、スポーツに、日本が誇るテクノロジーとポップカルチャーを融合させた新たなエンターテインメントを創っていきたい」と目標を語りました。
 そして、超人スポーツの開発に必要な要素技術が着々と開発されている現状を紹介。視野を拡張するウェアラブルデバイスをはじめ、自分が競技者になったような感覚でプレーを観戦できるシステム、ドローンを内蔵し、位置や動きを自在に制御できるボールといった最先端の技術や、それらを実際に使ってスポーツを行っている様子などを、多くの映像を交えて提示しました。
 稲見先生は、「将来は、人間と機械が融合し『人機一体』となって競い合う新たなスポーツが生まれるかもしれない。今後もさまざまな分野の人と連携しながら超人スポーツの開発を進め、2020年という年を盛り上げていきたい」と述べ、講演を終えました。


講評

 最後に、当財団の理事であり、選考委員長を務める馬場章東京大学大学院情報学環教授が講評を行い、「多様なバックグラウンドをもつ研究に触れられてうれしかった。それぞれ非常に専門性が高かったが、ゲーム研究や遊び学は基礎的であると同時にきわめて応用的な学問なので、今後は異分野とのコラボレーションも積極的に進め、専門性とともに学際性も研究に反映させていってほしいと思います」と述べました。そして、「当財団の目的は、未来を見すえてゲームのあり方や遊びのあり方を追求していくこと。海外の研究にも目を向け、ぜひ国際的に通用するゲーム研究を行ってください」と呼びかけ、会を締めくくりました。



交流会

 研究成果発表会に引き続いて、立食形式の交流会が開催されました。
 研究発表者、講演者を始めとする参加者が話に花を咲かせていました。


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