| 早いもので平成4年6月10日に設立発起人会を開催してからまもなく14年になります。財団の設立目的として「設立の趣意」において「(ホイジンガーが『ホモ・ルーデンス』の中で)『人間文化は遊びの中で遊びとして発生し、展開してきた。』ともいわれるように、"遊び"は本来人間文化に大きなかかわりをもってきたものであります。わが国が高度に発展させてきた科学技術を、"遊び"をキー・ワードとする新しい文化のパラダイムへと昇華させ、これによって国際社会における摩擦を縮小し、心身ともに健康な個人と、豊かで活力ある社会を築き上げることこそ、今後、わが国に課せられた大きな使命と言えましょう。」と言うことを掲げてきました。
私が財団を設立した当初、遊びはアカデミズムからアウトサイダーと見られる傾向が強かったために、「遊びだってアカデミズムなものがある」という基礎的な研究を助成対象として取り上げ10年以上に亘って継続してまいりました。しかし最近になって「ゲーム脳」の問題を各学会がとりあげたり、主要大学にゲームに関係する講座、学科、大学院のコース等が置かれたりするようになり、「遊びもアカデミズムなものがある」と認められるようになりつつあり、当初の目的は一応達せられたものと考えております。
したがって、財団としても新しいステージを迎えることとなります。次のステージとしては、ゲームに関係する研究助成を中心に進めていきたいと思い、平成17年度から方向転換を進めております。しかし、次のステージを進めるに当たっては、新しい世代にバトンタッチして新しい発想で進めるべきと思い、理事長の交代を決意するとともに、評議員及び選考委員に若い新鋭の先生を迎えることと致しました。ここまで、こられたのも偏に皆様のお蔭と感謝しております。
今後は、再び潤沢となった資金を活用して、コンテンツ分野での人材養成や新しいアイデアの具体化等を通じて、わが国の国際競争力の回復に寄与するとともに、幼児から老人にいたる国民の福祉に大きく貢献することを期待しております。
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